保育士に必要な7つの能力と、今よりもスキルアップするための方法を紹介!
「保育士に興味があるけど、どんな能力が必要なんだろう?」「自分に保育士は向いてるのかな?」「保育士としてスキルアップしたいけど、何をしたらいいかわからない…」と悩んでいませんか?
この記事では、保育士に必要な能力やスキル、あると便利な知識、さらにスキルアップするための資格や方法について紹介します。
ぜひ自分の能力や知識と照らし合わせながら読んでみてください!
保育士に求められることって?
保育士には、「子どもの安全に配慮しながら、適切に成長を支援する力」が求められます。
そもそも保育士とは子どもを預かり、日々のお世話を通して子どもが生活習慣を身につけられるよう指導する仕事です。
子どもが安心安全に過ごせる環境を作ることと、自由度の高い行動を尊重しながらも、集団生活内での過ごし方や、お友達との関わり方などを身につけられるように導いていきます。
子どものみならず、ご家族や同じ園で働く他の保育士との連携も密に行う仕事のため、ものごとをよく観察する力や、目の前の状況に臨機応変に対応する力、コミュニケーション能力など幅広いスキルの獲得が望まれます。
そこで次の章からは、保育士が持っておくと仕事に生きる能力やスキルについて、詳しく解説していきます。
保育士に必要な7つの能力
保育士にはさまざまな能力が必要とされ、特に必要な能力としては次の7つが挙げられます。
- コミュニケーション力
- 観察力
- 共感力
- 受容力
- 指導力
- 発想力
- 継続力
それぞれについて詳しく解説します。
1.コミュニケーション力
保育士にはコミュニケーション力が必要です。
保育士は子どもだけでなくご家族や職場のスタッフなど、さまざまな立場の人と関わります。それぞれの人が理解できるようにものごとを伝え、相手が発するメッセージを受け止め理解することは、子どもが快適に過ごせる環境づくりの基本となります。自分からあいさつや声かけをして、積極的に周りの人と関わっていくと良いでしょう。
2.観察力
保育士には観察力が必要です。
保育士は子どもの体調不良や心の不調など心身の異変にいち早く気づき、対処することが求められます。また、遊んでいる最中にケガをしないよう周囲に危険がないか見守る必要もあります。子どもや周囲の環境を観察するようにして、臨機応変に対応できるようにしましょう。
3.共感力
保育士には共感力が必要です。
保育士が子どもと良好な信頼関係を築くためには、子どもやご家族の気持ちを理解し共感することが大切です。共感し寄り添う姿勢を持つことで、相手は心を開きやすくなり、子どもやご家族の本音に配慮した保育ができるようになります。
4受容力
保育士には受容力が必要です。
子どもは大人の予想外の行動をとることがあります。
子どもの予想外の行動を頭ごなしに否定するのではなく、まずは受け止めてあげることで子供が安心して過ごすことにつながります。子どもの行動を受け止めたら、「なぜその行動をしたのか」行動の原因を考えて対処するようにしましょう。
5.指導力
保育士には指導力が必要です。
保育の仕事は職場のスタッフと日々協力しながら、子どもの学習や成長をサポートします。
子どもの、どんな行動に対して、どんな言葉がけや介入をするか、適切な指導の仕方を日々学びながら実践することが大切です。また、職責によっては職場のスタッフをまとめたり後輩保育士への指導を行ったりすることもあります。
6.発想力
保育士には発想力が必要です。
保育士は、日々の生活の中で子どもに学習や成長のきっかけを与えなければなりません。
子どもが楽しみながら学ぶために、身の回りにあるもので遊び道具を作ったり、新しい遊びを考案したりなど頭を柔らかくした発想の豊かさも必要になります。
発想力は季節の行事やイベントなどの企画でも生かせるでしょう。
7.継続力
保育士には継続力が必要です。
子どもは自分の思い通りにならないことに対して感情的になり問題行動をとることがあります。一度の指導でやめる子もいれば、何度指導しても変わらない子もいるため、保育士には子どもの成長に粘り強く関わる継続力が必要になります。
諦めず指導を継続することで子供の成長をサポートしていきましょう。
保育の現場であると便利な知識・スキル
ここからは保育の現場で役立つ知識・スキルについて紹介します。
保育の現場であると便利な知識・スキルは次の3つです。
- 保育に関する専門知識
- 音楽に関するスキル
- 一般的なパソコンスキル
それぞれについて詳しく解説します。
1.保育に関する専門知識
保育の現場で働くには、保育に関する専門知識があると便利です。
保育士として働く場合は保育士の国家資格が必須となりますが、保育補助や児童指導員として働く場合は保育の専門知識は必須ではありません。
しかし、どのような立場であっても子どもの命と生活を預かることに変わりはないため、保育に関する専門知識は身につけておくことをおすすめします。
保育に関する専門知識があることで子どもと適切に接することができるだけでなく、保護者や職場のスタッフからの信頼にもつながります。
2.音楽に関するスキル
保育の現場で働くには、音楽に関するスキルがあると便利です。
以前は保育士にピアノのスキルは必須といわれていました。
しかし、現在は音楽のスキルはそこまで問われるものではなくなり、ピアノを置いていない保育園や音楽のスキルを必須としない保育の求人などもあります。
音楽に関するスキルがなくても保育士になれますが、音楽のスキルがあると音楽を通して子どもに学びや成長のきっかけを与えることにもつながります。
提供できる保育の幅が広がるため、音楽に関するスキルは持っていて損はないでしょう。
3.一般的なパソコンスキル
保育の現場で働くには一般的なパソコンスキルがあると強みになります。
日誌や事務書類などの作成は手書きで行っている施設も多いですが、子どもたちの工作の材料として、パソコンを使ってイラストを検索し、印刷する場面などもあるでしょう。
ちなみに私たち「ことばの教室そらまめキッズ」では、活動を紹介するためにSNSを運用したり、イベントのチラシのデザインをパソコンで作成したりしています。パソコンスキルはそこまで問われるものではありませんが、一般的なパソコンスキルがあることで保育の仕事が捗る場面もあります。
保育士としてさらにスキルアップするための方法
ここからは、保育士としてスキルアップする方法として次の3つを紹介します。
- 本を読む
- 研修や講座を受ける
- 資格を取得する
それぞれについて詳しく解説します。
1.本を読む
日常的な習慣として取り入れられるスキルアップの方法として、本を読むことが挙げられます。本なら手軽な価格で購入でき、通勤やスキマ時間など自分のペースで学習を進めやすいです。
2.研修や講座を受ける
研修や講座を受けることは保育士としてのスキルアップにつながります。
保育関連の団体や自治体などが開催する保育士向けのプログラムは多数あり、参加することで保育の専門知識を深められます。
オンラインの場合は自分のタイミングで受講できるため学習を進めやすいです。対面の場合は他の保育士と交流できる良い機会にもなり得ます。
自分に合った研修や講座を見つけて専門知識を学び、スキルアップしていきましょう。
3.資格を取得する
資格を取得することは保育士としてのスキルアップにつながります。
保育に関する資格を取得することで根拠を持って判断できるようになり、子どもをより適切に指導できるだけでなく保育士としての信頼度も上がります。
保育士のスキルアップにつながる資格は多数あるため、自分のやりたい内容の資格を取ってスキルアップしていきましょう。
例えば資格にはこんな種類があります。
資格 | 概要 |
絵本専門士 | 絵本に関する専門知識や技能を持ち、絵本を通じて子どもの感性を育む専門家 |
チャイルドマインダー | 子どもの個性を尊重した少人数の保育におけるスペシャリスト |
幼児保育・保育英語検定 | 幼児教育に必要な英語スキルの認定 |
運動保育士 | 運動を通して子どもの発達をサポートする専門家 |
幼児食インストラクター | 幼児食の専門知識を持ち、子どもの食に関する指導をするスペシャリスト |
ベビーマッサージタッチケアセラピスト | マッサージを通して子どもの心と体の成長を促す専門家 |
リトミック指導員 | 音楽と遊びを通して子どもの発達をサポートする専門家 |
保育カウンセラー | カウンセリング技術を生かし、保育に関わる全ての人が円滑な関係を築くためにサポートする専門家 |
おもちゃインストラクター | おもちゃや遊びを通して子どもの学びをサポートするスペシャリスト |
医療保育専門士 | 医療保育の現場で子どもの生活や学びのサポートをする専門家 |
保育士として、より専門性を高めるには
保育士として、より専門性を高めるには、冒頭で解説した7つの必須能力以外にも「食」や「健康」「心」について学ぶことがおすすめです。これらを学ぶことで、子どもの変化を表面的なだけでなく、あらゆる角度から捉えることができ、より質の高い保育につながるからです。具体的には、次の3つの分野が挙げられます。
- 食育
- 心理学
- 療育
それぞれについて見ていきましょう。
1.食育
食育の知識を持つことは保育士としてのスキルアップにつながります。
保育士に食育の知識があることでアレルギーや偏食など食に関することに対応しやすくなり、子どもが健康的な生活をするための質の高いサポートができるようになります。
2.心理学
心理学の知識を持つことは保育士としてのスキルアップにつながります。
保育士に心理学の知識があることで、心の発達を理解し子どもの気持ちに寄り添った対応ができ、子供が安心して過ごせる環境を作ることができます。
3.療育
療育の知識を持つことは保育士としてのスキルアップにつながります。療育とは、発達にお困りごとのあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすることです。
保育士が療育の知識やスキルを持つと、一人ひとり異なる子どもの発語や行動を科学的に捉えられるようになるため、経験や勘に頼らず、根拠のある成長支援ができるようになります。
近年はグレーゾーンの子どもたちの数が増えており、療育の知識やスキルの必要性が高まっています。療育の知識があることで、一人ひとりに合わせた対応で子どもの発達を適切に促す質の高いサポートができるようになります。
そらまめキッズの保育士は「療育」の知識やスキルを身につけています!
1対1の個別療育を行う私たち「ことばの教室そらまめキッズ」では、保育に関わるスタッフ(保育士・児童指導員)も療育の知識やスキルを身につけています。
幼児教育の現場では、「集団に馴染めず、お友達の輪の中に入れない子」「発音の遅れがあり、自分の気持ちが言葉で表しにくい子」「みんなの前で黙り込んでしまう子」など、さまざまな発達段階が見られます。
一人ひとりの特性に合わせて個別で支援を行うことにより、集団生活を苦手としていた子ども、次第にコミュニケーションを始めとした社会生活の基盤が培われるようになります。お友達や周りの大人たちと笑顔で関われるようになるまでしっかりとサポートができ、とてもやりがいを感じる仕事です。
そらまめキッズでは、保育士であっても療育に関する技法を現場で学びながら実践し、身につけていきます。
具体的には、PECS®︎(発話がなく自分の思いが伝えられない、または発話はあるけど相手に伝わらない人の機能的なコミュニケーションスキルを助けるために作られた代替/補助コミュニケーションシステム)や構造化(「どう動いたらいいのか」「何をしたらいいのか」を子どもが自ら考え、安心して行動できるようにするための環境構築方法)といったような専門知識、スキルを獲得します。
科学的根拠に基づく成長サポートができるようになるため、保育士としての自信とプロフェッショナル性が養われます。
この記事でご紹介したように、保育士の能力を向上させるためのスキルにはさまざまなものがありますが、私たちは「療育」を中心に学び、子どもたちもご家族も、笑顔になれる子育てサポートを行なっています。
保育士に必要な能力を身につけてスキルアップしていこう
今回は、保育士に必要な能力やあると便利な知識、保育士としてスキルアップにつながる方法についてご紹介しました。
子どもを保育するプロとして、必要な知識やスキルを自分で学習したり、自身が成長できる環境に身を置いたりしながら、能力を高めていきましょう。
ことばの教室そらまめキッズでは、プライベートと仕事を両立しながらスキルアップできる環境が整っています。ぜひ、気になった方は採用情報をご覧ください!